あれはもう20年以上前、大学病院勤務最終日の当直(翌日から初の外病院勤務:宇出津病院)の時でした。いろいろと自信もついてきた頃で、医局員も全員帰宅した日でした。急患の直電が入り、奥能登から痙攣が止まらない女の子(あの時2-4歳だったかうろ覚えです)が救急車で大学病院にやってきました。静脈を確保して、呼吸はしているから気管内挿管なしでみることに。血液検査が飛び込んできてびっくり!ナトリウム116、うーむこりゃ大変な夜になったと。そこから動脈を確保して1時間おきの採血、尿中ナトリウム測定を行い、ゆっくりゆっくり電解質補正、一睡もせず朝になりその子は意識もしっかりしてきました。あー良かった。朝上司がきて、ご苦労さま宇出津へ行っていいよって。おいおい、もっとねぎらってちょうだいと思いながらその子はそのまま医局員にお願いしてきました。数年後、小児循環器の専門になった僕の元に元気いっぱいの中学生が不整脈精査で僕の前に再び登場、その子でした。その後、薬剤も必要で、成人になってもみていました。その子が無事赤ちゃんを出産(妊娠初期は当院で管理:副院長ありがとう)。先日その子の久しぶりの定期受診でした。許可もらい赤ちゃんの写真を掲載します。嬉しい嬉しい瞬間です。
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